大手企業の適材適所推進ための制度事例
大手企業は、中小企業と違って数万人もの社員を抱えていることもあります。こうした大手企業においては、適材適所を推し進めることが会社の利益に繋がると強く考えられています。数万人もの社員が在籍していれば、特定の業務について強みを発揮する社員がその能力を認められずに埋もれている可能性が高いと思われます。そうした隠れた才能を発掘するための制度も、大手企業には色々と用意されているのです。
例えばその代表例として社内公募制度があります。この制度は、新しく人材を登用するときに、社員側からの立候補を募るというものです。やる気と情熱に満ちた積極的な人材を登用することで、仕事をうまく進めていこうという会社側の狙いがあります。基本的に社内公募制度で仕事を勝ち取ることができた人間は、出世もしやすくなるといわれています。会社の中でも特別に能力を認められたということで、その後の待遇にも期待が持てるようになるのです。
実際、社内公募制度で選ばれたことを契機として、役員レベルにまで上り詰める人は少なくありません。特に社運をかけた大きなプロジェクトの社内公募を勝ち取ることができれば、一気に上を目指すことも可能になるでしょう。今までしていた仕事とは全く別種の仕事を任されることとなるので転職に近い扱いになるが、単純な転職よりはリスクが少なく、積極的に挑戦をしてみる価値は高いと言えます。職種の垣根を超えて採用されるケースもあるので、現状に満足できていない場合は、こうした制度を利用することを考えてみるのも良いでしょう。